下準備さえしておいたら焼くのは簡単な串焼きをやってみました。「串焼き」と書いたのは別に牛肉だろうが鶏肉だろうが何でも構わないからです。
◆材料(焼き鳥の場合)
鶏もも肉(お好みの量・塊が好ましい)
玉ねぎ(お好みで。使用の場合は大きいもの推奨)
塩もしくはシーズニングパウダー
味の素
オリーブオイル
◆使用する道具
Weberガスグリル(チャコールグリルでもOK)
ステンレススキュアー
ハケ(シリコンブラシ)
耐熱グローブ
今回のメインの写真は焼き鳥になりますが、牛肉なんかだともっと簡単で美味しく出来ます。
手間を掛けない、ということでガスグリルを使用していますが、もちろんチャコール(炭)グリルでも出来ますし、おそらくチャコールグリルのほうが上手に美味しく焼けます。そのへんも一緒に紹介します。
まず使用する道具ですが、串焼きなので串が必要です。
色々な串がありますが、グリルの中にそのまま放り込んでも問題ない全てが金属製のものを使いましょう。(竹でできたものや持ち手が木のものもありますが、焼けちゃいます。)
私が使用しているのはコールマンのステンレススキュアーです。全てが金属(ステンレス)製なのはもちろんですが、なんといっても大きさがWeberで使用してくれと言わんばかりの大きさ。
丸い串ではなく、平らなので肉や野菜を刺しても具がくるくる回らないので便利です。
ちなみに先端からの長さを測るとこんな感じ。串の部分だけで30cmと超長いっす。
これに具材を刺していきますよ~。
今回は焼き鳥です。
鶏肉だけ刺して焼いてもいいんですが、肉と肉の間に玉ねぎをはさみます。
この間に入れるものですが、地域によって大きな差があるようです。中にはこれ読んで「おいおい、玉ねぎなんか挟んじゃうのかよ」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、結構美味しいのでチャレンジしてみてくださいね。
玉ねぎの皮を向いて先っちょと根っこの部分を切り落とし、半分に切ったところです。
串が大きいので具も大きく切るのがコツです。
先程の玉ねぎをさらに半分に切ります。
それを中心から放射線状に3つに切り分けます。(くし切りっつーらしいです)
くし切りしたら、串に刺しやすいよう中心の何枚かをのけておきます。(のけた玉ねぎは何か他の料理に使って下さいな)
玉ねぎが切れたら今度は鶏肉を切ります。
初めからある程度の大きさに切られた鶏肉もありますが、自分の好きな大きさに切れるよう塊(切ってないもも肉)を用意しましょう。
写真を取り忘れてしまいましたが…
切る大きさの目安としては、4~5センチを目安に切って下さい(焼くと身が縮みますので、大きめで)。
皮はお好みで残してもらっても構いませんし、のけても構いません。
皮がついていてもWeberグリルで焼くのでフニャフニャにはならず、パリパリに焼けて美味しいです。
肉が切り終わったら串に刺していきます。
刺す順番は、写真のように「肉に始まり肉に終わる」といったところでしょうか。
刺したときは玉ねぎのほうがしっかり刺さるのですが、火を通すと玉ねぎはしんなりしますので串から抜けやすくなります。
そのため、串の端っこ(特に先端)に玉ねぎがあると持った時に玉ねぎだけスポッと落ちてしまいますので、最初と最後は肉を刺しておきます。
肉は玉ねぎと逆で、焼くと縮んで抜けにくくなります。
とりあえずここまでが串に刺す下準備といったところです。
次に味付けに移ります。
タレを使うと美味しいのですが、片付けが面倒になってしまいますので、塩かシーズニングパウダーを使用します。
私が鶏肉料理で多用するのがこちらのシーズニング。今回も普通の焼き鳥では面白くないと思ったので、ローズマリーチキン味の焼き鳥にしてみました。
鶏肉にまぶして焼くだけの簡単シーズニング「ローズマリーチキン」です。
このシリーズ、お店に行くと色んな種類がありますので試してお口にあうものを探してみてくださいね。(2袋入で、鶏もも肉1枚につき1袋が目安です。1袋だとちょっとだけ薄い)
シーズニングを塗る前に、オリーブオイルを鶏肉と玉ねぎにブラシで塗ります。
肉や玉ねぎの乾燥を防ぎ、温度の上昇も手伝ってくれます。いつもの手段ですね。
さらに隠し味がほしい、という方はオリーブオイルの前に味の素を全体に振っておきましょう。濃いめの味が好きだ!って方は味塩も美味しいですよ。
さて、隠し味の味の素(味塩)とオリーブオイルを塗ったら塩(もしくはシーズニング)を振ります。
シーズニングを振ったら、しばらく(30分程度)置いておきます。気温が高い場合は冷蔵庫に入れておきましょう。
さてグリルの準備です。
ガスグリルを点火、250℃まで予熱します。
チャコールグリルの場合、鶏肉なので180℃以上になるような炭の量を使用して下さい。
グリルの準備と予熱している間に30分経過したでしょうか?予熱が完了したら焼き網にオリーブオイルをさっと塗ります。
さあ、焼きましょう。
Q2200の場合、ご覧のように一度に10本の串が焼けます。(ホントはよく見たら11本あります)
もう少し小さい1000シリーズだと横向きに置かないと厳しいと思いますので本数は減ります。
チャコールグリルの場合、直火で表面を焼いたあと間接焼きにしますので、一度にたくさん調理は難しいかもしれません(その分ふんわり焼けますが)。
串を置いたらすぐふたを閉め、強火のまま6分待ちます。
6分経過したらふたを開け、肉をひっくり返します。
当然ですが素手では触れませんので、必ず耐熱グローブを装着して下さい。
ひっくり返したところ。
いい感じに焦げ目がついています。ひっくり返したらまたふたを閉め、3分待ち、中火にします。
中火にしたらさらにふたを閉めて3分ほど待ちましょう。
その後、ふたを開けたら焼けていない面を下にしながら全体を焼きます。
これくらいまで焼けるとオッケーです。あとはグリルから出してアルミホイルに包んで中心まで熱をしっかり通しながら少し冷ましましょう。
ちょっと薄いかな?という場合は塩などで味加減してくださいね。
チャコールグリルの場合、表面をしっかり焼く→ふたを閉めて180~200℃の間接焼きで20分といったところです。(鶏肉の場合、牛肉のように低温での調理は不可と覚えておきましょう)
ついでに牛肉を使った牛串の説明も載せておきます。
牛串を作る場合は「小さいローストビーフを作る」と思って下さい。
そのため、薄い肉は不向きです。薄くても1センチは肉の厚さがほしいところ。厚すぎると串に刺すのが大変ですので、2センチまでの厚さが好ましいです。厚い場合は切りましょう。
大きさは鶏肉と同じ4~5センチを目安にして下さい。
牛肉の準備ができたら串に刺します。刺し方は分かると思いますが、肉を置いた状態で横から刺す、です。小さいステーキが何個も並んだような状態ですね。
牛肉の場合の味付けですが、シンプルに塩+ガーリックパウダーが最強です。
焼き加減は予熱をしたガスグリルの強火でふたを閉めて1~3分、ひっくり返してふたを閉めて1~3分、グリルから出してアルミホイルに包んで30分以上放置で完成です。時間は肉の厚さによって調節してみて下さい。
もちろん、肉を焼く30分前には冷蔵庫から出しておいて常温に戻しておきます。
塩とガーリックパウダーは肉汁を流出させないよう、焼く直前に振りかけます。
豆知識ですが、金属製の串を使って焼くと串が加熱され、内部から温度を肉に伝えてくれるそうです。(中が生焼けになりにくい)
焼き時間が短くても、長いステンレススキュアーを使うことでWeberの魅力を活かせますので、是非チャレンジしてみてくださいね。