チャコールグリルを買ったものの、どうやってバーベキューを進めれば効率がいいか、最初はわからないものです。

ここでは私の行っている手順を記しておきますので、参考になさってください。蓋付きのWeberグリルと炭はWeberブリケットの使用を前提で書いていますが、一般的な焼肉スタイルのグリルでも応用可能です。
慣れてくると自分なりの方法が分かってくるので頑張ってくださいね。

1.道具を出す。
当たり前ですが、まずバーベキューに必要な道具を出します。
まず出すのは、①グリル ②火おこし器 ③炭 ④着火剤 ⑤ライター ⑥炭用トング です。
これらは炭の着火に必要な1セットとなります。

2.グリルの焼き網を外し、炭を置く場所に火おこし器をセット。

こんな感じです。

火おこし器は使っていると灰や火の粉が下に落ちるので必ずグリルの上で使用しましょう。(グリルの上と言っても焼き網を外すのをお忘れなく)

3.火おこし器の中に炭を入れる。
適当に炭を入れます。炭用トングを使用すると手が汚れません。
焼くものによって炭の量が変わってくるのですが、少ないより多めに着火させた方が後々楽ちんです(炭が少ないとあとで追加で火をおこすことになり面倒です)。

4.火おこし器を持ち上げ着火剤を設置し、着火する。
炭を入れていくと、どうしても炭の多い場所、少ない場所という量のムラが火おこし器の中でできます。着火剤は炭の一番多い場所の下に設置し、着火します。

とりあえずここまで来ると火は付いたも同じ。あとは20分ほど待ちますが、この間にもすることがあります。

5.不要な炭を片付ける。
2時間以内にバーベキュー(もしくは調理)を終える場合、袋に入った炭はもう不要ですので片付けておきます。2時間以上バーベキューをする場合は追加の炭が必要ですので、まだ出しておきます。
Weberブリケットを使用していない場合(普通の木炭の場合)も、2時間炭が持ちませんので片付けません。

6.焼き網を洗い、オリーブオイルを塗る。
肉等を直接乗せる焼き網を洗い、焦げ付き防止のためにオリーブオイルを塗ります。
焼き網は普通のスポンジではなく、専用のブラシを使うと汚れが落ちやすいです。(専用ブラシで大きな汚れを落とし、その後にスポンジで洗う流れ)

金属製のブラシです。

7.チャコールバスケットとドリップパンを用意する。
火をおこしている火おこし器の横にチャコールバスケットを用意します。チャコールバスケットは炭を高く積むことが出来るので火力が安定しますし、グリル内で炭を移動させることも出来ます。
ドリップパンは間接焼きの際に脂等が落下しグリルが汚れるのを防ぎます。

チャコールバスケットとドリップパン

上の画像ではもうバスケットに炭が入っていますが、蓋を閉めての間接焼きの場合はこんな感じの配置となります。 火力がもっと必要な場合、バスケットがもう一つ増え、ドリップパンが真ん中に配置となります。
普通の焼き肉の感じで進める場合は直接炭を置きますが、炭の配置(高さ)を山型にします。山型と言ってもグリルの真ん中を高くするのではなく、グリルの一番端が高く、徐々に低くし、炭のないエリアも作っておきます。こうすることで火力を使い分けることが出来ます。炭のないエリアは焼けたものを置いておくエリアです。
チャコールバスケットがない場合、網に直接炭をおいても問題ないですが、炭と炭が離れないよう置くことが大事です。そうしないと火力が保てません。
長時間焼く場合で食材がぱさつくのを抑えるときはドリップパンにお湯を入れることもあります。

8.耐熱グローブを着用し、炭を移す。
火おこし器の中が勢いよく燃え、その火が小さくなった時(炭全体がやや白くなった時)が頃合いです。
火のついた炭を触る際には必ず耐熱グローブを着用します。トングだけだと火傷をする可能性があり危険です。火の粉が飛びますので、燃えやすい(穴の空きやすい)服装もやめておいたほうが良いです。
炭は火おこし器をひっくり返して移すと早いですが、大量の火の粉が飛びますのでトングで移しましょう。最後だけひっくり返してOKです。

トングを使用する際もグローブを装着しましょう

9.焼き網を乗せ蓋を閉めて予熱する。
炭を移し終えたら焼き網を乗せます。Weberの場合、焼き網は太めのステンレスで出来ていますので10分は予熱したほうが良いです。
予熱し、網を温めることで食材にきれいな焼き目がつきます。

10.予熱の間、食材を準備する。
焼く食材を準備(グリルの横に持ってくる)しましょう。カット野菜は網目から落ちるのでさらに小さな網を置くか専用のベジタブルバスケットを利用します。どちらにしてもハケでオリーブオイルを塗ると乾燥を防げます。玉ねぎを丸ごと!という場合はアルミホイルで包むと良いです。
塊の肉を焼く場合はもっと早くから常温に戻しておきます(30分~1時間)。ただし直射日光に当ててはいけません。

11.火おこし器が冷めていれば片付ける。
邪魔なものはさっさと片付けるとあとが楽です。食材の準備をしている間に火おこし器が冷めているようなら先に片付けます。まだなら、食材を焼き始めます。
追加で炭に火をつける場合は出しておきます。

12.火消しつぼを出し、火力調整をする。
予熱が終わったところで火消しつぼを出し、火力の調整をします。焼くものによって温度を変えます。例えばローストビーフでしたら120℃ですし、ビア缶チキンでしたら180℃です。蓋の温度計(もしくは後付の温度計)で計りましょう。
塊の肉を焼く場合で肉の表面を焼き固める必要がある場合、表面を焼いてから火力調整します。
火力調整はトングで炭を火消しつぼに移すだけです。火力が足りない場合は炭を追加することになり時間がかかりますので最初に書いたように多めの炭をおこしておきましょう。
このときも耐熱グローブをお忘れなく。
火消しつぼ自体も触ると火傷しますので子供が触らないよう気をつけましょう。
Weberグリルの場合、グリル底と蓋についた空気孔(ベント)での火力調整も可能です。 基本的に底のベントを全開、蓋のベントは3分の1くらい開けておきます。(これが一番温度が高くなるようです)

13.食材を焼く。
狙った温度になったところで食材を焼きます。ほとんどの場合、蓋を閉めての調理となりますので煙も気にならないでしょう。
煙を出さないようにするには、肉の脂が炭の上に落ちないようにする、です。

14.焼き終わったらすぐに炭を片付ける。
再び火消しつぼの出番です。形のある炭はトングですべて火消しつぼに移しましょう。小さい炭でも火消しつぼに入れることで早く消火しますので片付けが楽になります。
移しきれない炭がある場合、グリル内で消火させます。グリル底の空気孔と蓋の空気孔を全閉します。

炭は必ず火消しつぼの中へ

15.食器等を片付ける。
グリルと火消しつぼが冷める間、食器等を片付けます。グリルと火消しつぼはフタを閉めていれば安全ですのでその場を離れても問題ありません。ただし可燃物(草や飛んできたビニール袋など)がないことを確認してください。

16.グリルと火消しつぼを片付ける。
色々な物の片付けをしているとグリルと火消しつぼも冷めてくると思います。
火消しつぼの中の炭(消し炭)は次回使えますし、灰が少々入っていても問題ありません。(むしろ灰が入っている方が底面が熱くなりにくいです)
グリルも片付けましょう。ただしグリル下部の灰受けに落ちた炭は火消しつぼよりはるかに消火しませんので、必ず消火を確認しましょう。
灰は1回毎に捨てても構いませんし、数回分ためてから捨てても構いません。捨てる際にはアルミホイル等で包んで捨てます。消火したかどうか怪しい場合はアルミホイルに包んで燃えないコンクリート等の上に放置しておきます。持ってみて冷たかったら消火していますので可燃ゴミとして捨てられます。
焼き網は時間に余裕があれば洗っても構いませんが、次回に回してもOKです。炭を乗せる網はただの鉄ですぐ錆びますので洗いません。

文字ばかりになってしまいましたが…だいたいこのような流れで行うと片付けまでスムーズに行くかと思います。
焼肉スタイルと違い、結構時間に余裕があるかと思いますので、空いた時間を有効に使いましょう。
スムーズに行くとバーベキューが難しくない(面倒でない)ものと分かりますし、次回もまたやろうと思えます。自分なりの方法を見つけて楽しんでくださいね☆

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