ちょっとした流れから、プラカードを作ることになりました。

ホントは段ボールに文字を印刷した紙を貼り付けるだけでもいいんでしょうが、休みだったこともありちょっと凝って作ってみました。

材料はアクリサンデーというアクリル板(白)がベースで、それにスプレーで塗装します。

方法としては「ステンシル加工」というやり方を参考にしました。

まずは型紙の用意です。
今回は縦21cm、横54cmという範囲に漢字2文字、半角アルファベット3文字という配置。幸運なことに21cmというのはA4コピー用紙の短辺と同じですので、A4コピー用紙を横配置にして文字を印刷します。
フォントサイズは漢字が420、アルファベットが460でバランスいい感じ。

話が少し戻りますが、「ステンシル加工」をするに当たり、調べていると一番苦労するのは文字のにじみでした。
にじむ原因としては、「インクの乗せすぎ」と「マスキングの甘さ」が多いようです。

対応策を考えたところ、「インクの乗せすぎ」には通常のインクをトントンするのではなく、スプレーを吹き付けることで対応、そして「マスキングの甘さ」はアクリルに最初から貼っている養生シートを剥がさず、そのまま利用することで対応しました。
ホントはアクリルに直接スプレーのりを使用して印刷した用紙を貼り付け、剥がそうと思ったのですが、それだとのりの粘着が残る上、やはり完璧なマスキングとはいかないと判断し、最初の養生シートを使うことにしました。

アクリサンデーと書いている上と左に見える黄色いのが最初から貼っている養生シートです。きれいに貼られており、当然剥がしても跡が残りません。表面は紙のようですが、裏面はビニールっぽくなっておりインクの浸透もしっかり防いでくれます。
ここに印刷した文字を貼っていきます。

文字も一発できれいに貼れるとは限りません。そこで当初より予定していた貼ってはがせるスプレーのりを使用。用紙全体にのりを塗布できますし、歪んで貼っても慎重にやれば養生シートを剥がさず貼り直し出来ます。
スプレーのりはかなり飛び散りますので、可能であれば屋外での使用をオススメします。そのへんがベタベタになってしまいます(^^;)

印刷した文字をビシッと貼り付けました。
これをデザインカッターを用いて文字をくり抜いていきます。
普通のカッターでも出来ないこともないでしょうが、デザインカッターのほうが圧倒的に小回りがききます。直線は定規を当てて切るのが鉄則ですが、曲線は完全にフリーハンド。
デザインカッターはぜひ用意しましょう。

作業に集中してあまり写真が取れていませんが…

こんな感じで印刷した用紙と養生シートを一緒に切り取っていきます。
コツとしては線と線がつながる角をしっかり切って繋げることでしょうか。角が残っているときれいに剥がれません。といっても切りすぎるとアクリルが割れる恐れがあるのでご注意ください。

きれいに切り取ったあとはエアダスターで表面のホコリを吹き飛ばし、塗装に移ります。
もし切ってむき出しになったアクリルに触ってしまった場合はシリコンオフで油分を落としておきます。そうしないと塗装が剥がれやすくなってしまいますので。

今回はこちらの2つと完成後にクリア塗装を使用。
バンパープライマーというのは車のバンパーの塗装の際、弾力のあるバンパーに塗料がしっかり付くよう(剥がれないよう)に吹き付ける下塗り材です。ホントはその上に塗る塗料も同じメーカーのものにする必要があるのですが、今回はちょっと手違いで水性塗料を購入していたのでこちらを使用。
使用しない部分で試したところ大丈夫そうだったので決行しました。

まずはバンパープライマーを塗布。スプレー塗装の基本ですが、厚塗せず、薄く塗って乾かすを繰り返しながら徐々に塗装を厚くしていきます。スプレーと塗るものの距離が近いと厚く塗ってしまい、液だれなどの失敗に繋がりますので必ず離して塗装します。
当然ですが塗装は屋外で段ボールで周辺を養生し行っています。屋内でスプレーはダメですよ。

バンパープライマー塗布後。といっても透明なので全然分かりませんね…
続いて色を乗せていきます。今回はつや消しブラックの水性スプレーを使用。

何度も言いますが、一度に濃く塗ろうとすると失敗するのでうすーく何度もスプレーします。上の画像は1回目スプレーしたところです。
また、スプレーは文字の端から塗り始めるのではなく、アクリル板の外から塗り始めます。
終わりもスプレーを吹きながらアクリル板からはみ出るまで塗ります。こうすることで均一に塗料がつきます。 文字から文字の間だけ塗ろうとすると、どうしても最初と最後が濃くなってしまいます。

薄く塗って乾かす、を繰り返します。しっかりとした黒色になるまで大変ですが、徐々に色がついていくのは楽しいですよ。

えー、ちょっと間の写真を取り忘れましたが、しっかりと塗ったあとは養生シートを剥がしていきます。

塗ったあと、完全に乾いてしまうと剥がす際に塗料も一緒に剥がれる恐れがありますので、少し乾いて完全に乾ききる前にシートを剥がします。とはいえ、それほど慌てず30分程度置いてからでも大丈夫でした。
シートを剥がす方向も気をつけたほうが良さそうです。例えば写真のVですと、横からではなく上から剥がしたほうがきれいに剥がれます。

うーん、我ながらなかなかの出来栄え。
Vがやや欠けたのでこのあと修正しました。

このままできれいかなと思ったのですが、どうしても文字の塗料が引っかきで剥がれやすい事が判明。
上から車の塗装に使うクリア塗料をスプレーしました。こうすることで少しは剥がれにくくなると思います。
クリア塗装も同じように薄塗りを繰り返します。

写真はここまでしかありませんが、このあと持ち手を取り付け完成です。
持ち手はイレクターパイプの類似品のパイプをパイプカッターを使用し90cm→70cmにカットし、専用の取り付け部品を超強力両面テープで固定。固定の前にはシリコンオフでアクリル板、部品とも拭き取っておき、両面テープがより強く付くようにしておきます。パイプ両端は専用のキャップをかぶせて完成です。

アクリル板とパイプ、黒の水性スプレー、取付部品を購入し費用は3000円程度。バンパープライマーやクリア塗装、両面テープやデザインカッターを購入した場合はもっと高くなります。それでも注文するよりは安く出来るかと思います。
お暇な方はチャレンジしてみてください★

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